最近自炊をしていない。
面倒だ。
それで、ゆうがた、授業が終わってからひとりで
「北方面食館(ぺいふぁんみぇんしーぐぁん)」というレストランに出かけた。
中国はとても大きい国なので、地方によって食べ物が違う。
大きく分けると南は湿潤で温暖な気候なので米がよくとれるから米食、
北方は雨が少ないので麦をつくり、面(麺)を主食としている。
面と言っても、ラーメンのような麺類から
餅(びん)と呼ばれるものまで種類は豊富だ。
その北方面食館は、名前の通り北方の面食料理を主に食べさせてくれる
ここいらじゃちょいと有名でかつおいしい、おしゃれなレストランなのだ。
しかし、メニューを見ても分からない。
量も分からない。
先日は適当に注文していると、
ひとりじゃ食べきれないほどの料理が出てきてしまった。
今回は失敗しない。
ということで、転ばぬ先の杖、小姐に尋ねてみた。
一人で食べるならだいたいどういうのを食べれば間違いがないの?
小姐:「面○か、△×がいいわよ。」
面…しか聞き取れない(T-T)
仕方なく面を注文する。
冷たいたまご麺。
冷麺(手打ち)のうえにスクランブルエッグ入りトマトソースがかかっている。
うまい。
こうしてひとりで食べていると、隣の席に座っていた中年の男性が
親しみを込めた目でこちらを見つめている。
なんだこのヤロ。
と思っていると、「北方の人ですか?」(中国語)と話しかけてきた。
「不是。我是日本人。」と答えると…。
「日本人ですかぁ。」
!?!?!?!
なんと、こんなところで日本語の堪能な人と出会えるとは。
話せば話すほど、このおじさん、日本語がよくできることが分かる。
聞けば、桂林にある中国国際旅行社関係のホテルの社員さんらしい。
名刺をいただいて帰ってきた。
食事に誘われちゃった。てへっ。
(…て、あんまりうれしくないか (T-T))